儚く美しい彼に、幸せの花雨を。

「じゃあまずはその面白くなってる顔、洗って!」
お義母さん、今少し笑っていましたね。
化粧水で顔を洗い、綺麗になったところで部屋に戻り、化粧品を下に運んだ。
「よし、じゃあまずは……」
約15分くらいだろうか。お義母さんの出来た!という言葉を聞いて、自分の顔を鏡で確認した。
思わず口を開けてしまった。私が2時間くらいかけて頑張ったものよりも、出来が良かったのだから。
「どう?化粧歴は伊達じゃないんだから」
「凄い…!ありがとう、ございます!」
「じゃ、行ってらっしゃい」
「行ってきます!」
世界は肌寒く、でもなぜか、とても暖かい。
今年は、ホワイトクリスマス迎えられるのかな。朝ニュースでは、可能性があると言っていたが、確率は低いらしい。
早く、愁に会いたい。そう思ったら体が軽くなり、気付けば鼻歌を歌って歩いていた。
病院に着くと、やっぱり愁は病室にはいなかった。もう居場所は分かっているけれど。