儚く美しい彼に、幸せの花雨を。

これは、ほんとにやばいかもしれない。
私が焦っていると、ブッ!アハハハハ!という、美麗の笑い声がリビングに鳴り響いた。
「お姉ちゃん、顔すごいことになってる!あはは!」
顔が、すごいことに?
私は急いで洗面所にいき、鏡で自分の顔を確認した。
……涙が、黒い。
どうしよう。今から直してたら時間が…。まだやり方覚えきれてないし、動画見ながらになってしまう。
1人でしどろもどろしていたら。
「夏海、私が直してあげよっか?」
壁に寄りかかっていたのは、なんとお義母さん。…確かに、自分で直すより、お義母さんの方が上手に出来そう…。
でも、甘えていいのかな。ほんとの娘みたいに、頼ってもいいのかな。
「こら!暗くならない!別にお義母さんなんだから頼ってもいいんだぞー?」
そう言いながら、私のおでこに小さくデコピンをした。こうしてふざけあうことも、ずっとずっとしたかった。
「じゃあ、直して欲しい、です」
「うん、任せなさい!」