儚く美しい彼に、幸せの花雨を。

「これ…ほんとに私、だよね?」
あまりにも変化が凄すぎて、自分でも、自分だと気付けるか…。これなら、愁も気付くよね…『可愛い』って、言ってくれるかな…。
小さい時からよく褒められていたのは覚えている。近所の人からは、美人さんになるねとか、娘さん本当に可愛いねとか。今思えばお世辞だったかもしれないけれど、当時は私はとても喜んだ事を覚えている。咲良にも他の友達にもよく、可愛いとか言われてるから、人並みは可愛い方なのかなとか、自惚れてたりした時期もあった。
お母さんは、身内の私から見ても、とても綺麗だった。お父さんも若い時は本当にかっこよかったのよとお母さんが言った時、今は?!と、少し焦っていたっけ。…懐かしいな。
少し沈んでしまった顔を手で軽く叩き、よしっ!と気合いを入れ、下のリビングへと降りた、家族へのプレゼントと共に。
リビングにはもう美麗とお義父さんが腰をおろし、お義母さんはキッチンで朝食を作っていた。まだ本当の家族のようには話せる自信はないけれど、いつか、本当の家族のように話せる日がくるといいな。