「あいかわらずマメはモフモフだね、気持ちいいな……」


 私はマメの体に頬摺りしながら、懐かしい毛並みの感触を楽しんでる。


「このまま一緒に、私を天国へつれてってくれるの?」


 マメは嬉しそうに、尻尾を振り続けてる。

 やがて大きな光が頭上に現れ、私とマメは吸い込まれるように導かれていく。


 心が軽くなって、何もかもすべてが浄化されていくような感覚の中で……
 私は静かに囁いた……


「迎えに来てくれてありがとう……大好きだよ、マメ……」


 目の前でキラキラと光の粒になっていく愛犬のマメを見つめながら

 私は心の中で思っていた……