「・・・まあ、最悪の場合は口封じだが・・・あんたはともかく、おれを消したら、警察が黙っちゃいない。上が何を言って来ても、現職を始末したら組織を抑えることはできない。同僚がやられて黙っていれば自分もやられるということを意味するからだ。やくざと同じさ。全力を挙げて摘発する。となると、あんただけ始末して、おれに対する警告とするという方法も考えられる。それは、長瀬がおれの反応をどう読んでいるかに依存する。おれがビビると読めば、あんたは危ない。おれがあんたを同僚のように考えていると読めば、あんたを消すことをためらうだろう。しかし、おれがすぐ定年で、組織内で疎んじられ、発言力もなく、影響力もないと読めば、あんたの始末を強行するかも知れない。だが長瀬は三田法蔵については実行犯だが、廣川弘毅については金井泰三が暴走したきらいがないわけではない。実際には指示していない可能性もある。そうであるとすれば、身に覚えのないことで、マスコミにリークされ、紫綬褒章を取り上げられるというのも面白くないかも知れない」
土岐はつまらなそうに言う。
「褒章なんて、人を殺してまでして欲しいもんですかね」
土岐はつまらなそうに言う。
「褒章なんて、人を殺してまでして欲しいもんですかね」


