「個人客は殆ど来なかったけど卒業アルバムだ、証明書用だと言って、学校や企業にカメラ背負ってしょっちゅう出入りしてた」
「そんなもんで、こんなに稼げるか。学校関係であれ、企業関係であれ、きょうび銀行振込みが普通だ。入金はATMでしかも常に現金だ」
「画像はでてきたの?」
と南條が小関に聞いた。
「多分パソコンにデジタル画像がメモリされていたはずなんですが、そのパソコンが風呂場で灯油を掛けられて燃やされていて」
「ということはあったということだ。何とか復元できないのか?」
「消したメモリなら簡単に復元できるそうですが、燃やしたものは駄目だそうです」
と小関が言い訳のように南條に言った。南條は、
「あんたが燃やしたんだろう」
と浪江に迫った。
「知らないね」
と浪江がしらばくれると小関は、
「近くの住民が昨日の夜、風呂場の窓に炎の影を見たと言っているぞ」と南條に加勢した。
「知らないね。かりに燃やしたとしても自分の物を燃やして何が悪い」
南條に浪江を追及する証拠は何もなかった。押収物の中に追及する材料になりそうな物があるかも知れないが、まだ何も見ていなかった。
「こっちは今日のところはここ迄だ」
と言いながら南條は小関を見た。小関は、
「嫁はんが遺体を確認して死亡診断書を貰えば役所で死亡届が受理さ
れて火葬許可証が貰える」
と言いながら浪江の顔を見た。
「日当は出んのか」
と捨て台詞を残して浪江が取調室を出て行ったのを見届けると南條は、「押収物を調べさせてもらえますか?それによって明日のことを考えます。いずれにしても新幹線の最終を予約してもらえますか?このヤマは自腹でやっているんで、お願いします」
と小関に東京に帰ることを伝えた。小関は、
「一般車の指定がなかったらグリーン車でよろしおまっか?」
と南條の承諾をうかがった。
「乗れればなんでも。それから、長田浪江の張り込みですが、なんの動きもないとは思いますが、今晩、貼り付けられるヒトはいますか?」
「若いのがいるんで、そいつを貼り付けまひょ」
と言いながら、小関は押収物を保管している倉庫に南條を案内した。南條は隣の部屋の土岐を呼び出した。小関は倉庫の入口近くのダンボール箱を指差した。
「たったひと箱ですか?」
「そんなもんで、こんなに稼げるか。学校関係であれ、企業関係であれ、きょうび銀行振込みが普通だ。入金はATMでしかも常に現金だ」
「画像はでてきたの?」
と南條が小関に聞いた。
「多分パソコンにデジタル画像がメモリされていたはずなんですが、そのパソコンが風呂場で灯油を掛けられて燃やされていて」
「ということはあったということだ。何とか復元できないのか?」
「消したメモリなら簡単に復元できるそうですが、燃やしたものは駄目だそうです」
と小関が言い訳のように南條に言った。南條は、
「あんたが燃やしたんだろう」
と浪江に迫った。
「知らないね」
と浪江がしらばくれると小関は、
「近くの住民が昨日の夜、風呂場の窓に炎の影を見たと言っているぞ」と南條に加勢した。
「知らないね。かりに燃やしたとしても自分の物を燃やして何が悪い」
南條に浪江を追及する証拠は何もなかった。押収物の中に追及する材料になりそうな物があるかも知れないが、まだ何も見ていなかった。
「こっちは今日のところはここ迄だ」
と言いながら南條は小関を見た。小関は、
「嫁はんが遺体を確認して死亡診断書を貰えば役所で死亡届が受理さ
れて火葬許可証が貰える」
と言いながら浪江の顔を見た。
「日当は出んのか」
と捨て台詞を残して浪江が取調室を出て行ったのを見届けると南條は、「押収物を調べさせてもらえますか?それによって明日のことを考えます。いずれにしても新幹線の最終を予約してもらえますか?このヤマは自腹でやっているんで、お願いします」
と小関に東京に帰ることを伝えた。小関は、
「一般車の指定がなかったらグリーン車でよろしおまっか?」
と南條の承諾をうかがった。
「乗れればなんでも。それから、長田浪江の張り込みですが、なんの動きもないとは思いますが、今晩、貼り付けられるヒトはいますか?」
「若いのがいるんで、そいつを貼り付けまひょ」
と言いながら、小関は押収物を保管している倉庫に南條を案内した。南條は隣の部屋の土岐を呼び出した。小関は倉庫の入口近くのダンボール箱を指差した。
「たったひと箱ですか?」


