祭りのあと

 南條と土岐はゆったりと走るバスにいらいらした。韮崎で降り特急あずさで塩尻迄行った。そこでL特急しなのに乗り換えた。名古屋から大阪府警の小関刑事に電話を入れた。長田尊広の母親と女房の事情聴取は午後からになるとのことだった。ついでに小谷署に詫びの電話を入れた。永山奈津子の死因は頸部圧迫による窒息死とのことだった。最後に舞浜署に永山整形クリニックのガサ入れの状況を聞いてみた。
 舞浜署の高橋警部補が答えた。
「どうもないようですね。パソコンは火をつけたようで焦げています。ただ二階の永山奈津子の部屋から変なバッジが出てきました。墨田署の斉藤さんの話だとこの間の都営住宅の女子中学生の転落現場の近くに落ちていたのと同じものじゃないかということなんですが、写メールで送りますんで確認して下さい」
「蒟蒻かはんぺんが三枚つきささったおでんみたいなやつだろう」
「ちょっと違うような気がしないでもないですが、そんなような」
「ちょっと違うってのはどういうことだ」
「筋の入った大き目のはんぺん一枚と小さめのはんぺん一枚」
「まあいい、土左衛門の長田の着衣に同じものがなかったか調べて」「確認します。少々お時間下さい。それではまた後程電話しますので」
 電話を終えると南條と土岐は名古屋から新幹線で大阪に向かった。
 車中、土岐は昨夜南條から預かった林からのメールを取り出して読んだ。読後、3411の秘密が明らかになった。南條に説明した。