祭りのあと

「長田の父親は肝硬変から肝がんになって、十数年前に死んでる。大阪の方は長田がかみさんと二人三脚で児童ポルノを撮影し国内ではなくアメリカのジェイムズ・ノイマンに送り続けてた。大阪府警の小関刑事の話によれば長田の母親は小学校の教諭だったがやくざの情婦になり下がった。かなりのやり手だったらしい。奈津子の父親は昨年春になくなっている。その後東京の方の撮影は奈津子が長田に依頼していた。奈津子の父親が生きている頃は奈津子が情報を提供し、父親が誘拐しクリニックで撮影してた。CDL内で捻挫とか骨折があったときは奈津子が永山整形クリニックを患者に紹介してた。大阪の方は実行と撮影は尊広が受け持った。女の子の誘拐はかみさんが実行した。かみさんと母親は明朝大阪で任意同行で事情聴取を受ける。この推理を検証するため土岐君とあす大阪に行く予定だ」
「なんで、僕が行かなければならないんです」
「フォトスタジオを見てる。それに、三州瓦の製造工場も見て来た」
「でも、長田の女房と母親にはあっていませんよ」
「つべこべ言うな。お前を連れて行かないと、須玉署にお前を拘留してもらわなければならない。事件解決のためにお前が必要だという口実で、お前を留置所から出してやるんだ」
 そう言われて、土岐は黙った。南條に感謝しようと思ったが、口か
ら出たのは質問だった。
「ジェイソン・ノイマンの自宅で永山奈津子は何をしていたんですか」
「ジェイソンの自宅じゃない。息子のジェイムズの自宅だ。ジェイソンは心筋梗塞でとっくに死んでいる。林がジェイソンを解剖したときの情報を送ってきた。ジェイムズはそこで商品情報の交換をしていた。