「あのバッジはアナハイムの林博治によれば、ジェイソンが作った秘密クラブの会員証だから、面識のない会員に会うときは必要になる。ネアンデルタール協会という結社らしいがどうも隠れ蓑だったようだ。尊広と奈津子は敬子の一件迄面識がなかったと思っていたが、去年の女子高生の事件で合わなかったというのも不自然だ。二人の父親が三十年程の付き合いがあって、それ迄面識がなかったとも考えにくい。この種の盗撮をやっている奴らは忍耐強い。決定的なショットを撮る迄何時間も何日も待ち続ける。だから高値で売却できる。以上は俺の当初の推理だが長田がなぜバッジをつけていたのか、うまく説明できない。いまは平野夫婦と水野夫婦の関与を疑っている。水野は明石で会社の金に手を出し、多額の借金を背負って、妻の実家に逃げてきた。問題は娘が死んだとき保険金が下りていることだ。このことが当時あまり問題にならなかったのは金額が一千万円で、多額ではなかったことだ。平野敬子の場合も保険がかけられている。こちらは二千万円だ。これも多額とは言えない。しかし、平野鉄工所は左前で、こっちも水野同様高利の借金がある。二千万あれば当座はしのげる。高利のヤミ金でやくざとつながり、そのやくざは少女ポルノで長田とつながっている。身内の誘導があれば完全犯罪はそれ程困難ではない。奈津子は、少なくとも今回の中三少女の事件については主犯ではないだろう」
「奈津子さんがバッジを意図的に現場に投げ捨てた可能性はどう?」
「奈津子は父親の死後、去年の春足を洗うことを考えた。それで長田と対立し、消されることになった」
「でも舞浜駅に僕を迎えに来たとき長田は何で例のバッジをつけていたんですか。奈津子さんとは面識があるはずだからつける必要は」
「普段つけたりはずしたりしていなかったからじゃない?それで、洋服につけっぱなしにしていた。どうせ意味の分かる人間はいない。あるいは奈津子さんが長田の知らない間に意図的につけたのかも」
「ということは奈津子はそのバッジを僕に見せようとしたのか?だけど僕がそのパッジのことを知っていることを奈津子が知るはずがない。僕の行動を逐一知るようになったのは僕が盗聴器付きの携帯をもたされるようになったあとのことだから」
「それから、町屋の斎場で見た長田のバッジだけど、なんとなく携帯電話の添付ファイルで見たのと、少し違うような気がするの」
「奈津子さんがバッジを意図的に現場に投げ捨てた可能性はどう?」
「奈津子は父親の死後、去年の春足を洗うことを考えた。それで長田と対立し、消されることになった」
「でも舞浜駅に僕を迎えに来たとき長田は何で例のバッジをつけていたんですか。奈津子さんとは面識があるはずだからつける必要は」
「普段つけたりはずしたりしていなかったからじゃない?それで、洋服につけっぱなしにしていた。どうせ意味の分かる人間はいない。あるいは奈津子さんが長田の知らない間に意図的につけたのかも」
「ということは奈津子はそのバッジを僕に見せようとしたのか?だけど僕がそのパッジのことを知っていることを奈津子が知るはずがない。僕の行動を逐一知るようになったのは僕が盗聴器付きの携帯をもたされるようになったあとのことだから」
「それから、町屋の斎場で見た長田のバッジだけど、なんとなく携帯電話の添付ファイルで見たのと、少し違うような気がするの」


