と長田はホームセンターのとなりの喫茶店に土岐を誘った。買った荷物をBMWのトランクにしまう。長田はグローブコンパーメントから甲信越の道路地図を取り出した。隣の喫茶店のテーブルに着くと長田は地図を広げ、目的地に人差し指を立てた。
「遺棄はここ。長野県と山梨県の県境あたり」
「一人で行くんで?」
「俺が行ってもいいんだがタイヤを換えるのは面倒だし、それにそれでは兵隊が増えたことにならない。今日はそれを証明してほしい。我々の仲間の一人であることを」
と長田に言われて土岐は殺人に手を染めることに慄然とした。
「これから女の子を誘拐する。そのアシストをしてくれ。その女の子を寝袋に押し込めるのは俺一人でやる。君はカーナビつきのレンタカーを借りて、中央高速道路の双葉サービスエリアで待っていてくれ。そのサービスエリアか高速を降りたところでその寝袋を渡すから、あとは一人で」
長田がメモを取り出した。
「カーナビにはこのメモの住所を登録して。ここは遺棄する地点で、周辺に人家はない。狭い山道ですれ違いできない箇所がほとんどで、その地点に警笛鳴らせの交通標識が立っている。通仙峡というバス停の近くで目印はメソポタミア文字のjだ。その標識の柱にいたずら描きのようにして墨汁で描いてある。左側は切り立った崖だ。右側の谷底に遺棄する。多分夜なので真っ暗で何も見えない。今の季節は残雪の谷底で遺棄したあとは突き出た崖が覆うので道路からは寝袋は見えないはずだ。春になれば樹木に覆われる。地肌が露呈する夏を迎える頃には死体は完全に腐食している。終えたらすぐに舞浜に帰ってくれ。一部始終は俺が携帯電話のGPSで監視している」
「それで、その女の子を誘拐するアシストは?」
と土岐が催促するように言うと長田は初めてニヤリとした。内ポケットから折り畳みの茶色の革の財布を取り出して、
「遺棄はここ。長野県と山梨県の県境あたり」
「一人で行くんで?」
「俺が行ってもいいんだがタイヤを換えるのは面倒だし、それにそれでは兵隊が増えたことにならない。今日はそれを証明してほしい。我々の仲間の一人であることを」
と長田に言われて土岐は殺人に手を染めることに慄然とした。
「これから女の子を誘拐する。そのアシストをしてくれ。その女の子を寝袋に押し込めるのは俺一人でやる。君はカーナビつきのレンタカーを借りて、中央高速道路の双葉サービスエリアで待っていてくれ。そのサービスエリアか高速を降りたところでその寝袋を渡すから、あとは一人で」
長田がメモを取り出した。
「カーナビにはこのメモの住所を登録して。ここは遺棄する地点で、周辺に人家はない。狭い山道ですれ違いできない箇所がほとんどで、その地点に警笛鳴らせの交通標識が立っている。通仙峡というバス停の近くで目印はメソポタミア文字のjだ。その標識の柱にいたずら描きのようにして墨汁で描いてある。左側は切り立った崖だ。右側の谷底に遺棄する。多分夜なので真っ暗で何も見えない。今の季節は残雪の谷底で遺棄したあとは突き出た崖が覆うので道路からは寝袋は見えないはずだ。春になれば樹木に覆われる。地肌が露呈する夏を迎える頃には死体は完全に腐食している。終えたらすぐに舞浜に帰ってくれ。一部始終は俺が携帯電話のGPSで監視している」
「それで、その女の子を誘拐するアシストは?」
と土岐が催促するように言うと長田は初めてニヤリとした。内ポケットから折り畳みの茶色の革の財布を取り出して、


