「あの別嬪さん、どこかで見たことがあるような気がしていたのですが。アメリカに長くいると目がアメリカ人的になって東洋人の顔はどれも同じに見えてくるのですが、私も初めてアメリカに来てアメリカ人を見た時は違いは髪の毛の色と眼の色と肌の色の違い位で、どの人も同じように見えたものですが、あの別嬪さん、どこかで」
「会ったことがあるんですか?」
と土岐は林の横顔に聞き返した。林は首をゆっくり左右に振る。
「写真だったかも知れないですな」
「雑誌かなにかですか?」
と土岐は興味を示した。林宅に戻ってからパソコンで3411とミッシングガールのキーワードでもう一度検索してみた。検索されたのは3サイト。林は3サイトを順に開いていった。1番目のサイトでは1934年11月に失踪した少女がヒットした。2番目のサイトでは身長3フィート4インチ、体重11ポンドの失踪少女がヒットした。3番目のサイトはダイイングメッセージが3411の失踪少女がヒットした。土岐は最後のサイトの和訳を林にお願いした。
「失踪した少女は遺体で発見された。空き家のリビングの床に○○△―のダイイングメッセージがあった。遺族は3411だと主張したが市警は不明と判断した」
「それはどこの記述ですか?少女の名前は?」
と土岐が問う。林は記述全体のタイトルを確認する。
「これは失踪して殺害された少女の一覧表。場所はピッツバーグ。名前はnaとなっているから多分遺族の希望で伏せられています。失踪した直後は誘拐の可能性もあるので名前は公表しないことも」
「naって何ですか」
「not available」
「それ調べられますか?」
「お安い御用です。調査結果はメールで南條刑事に後日送信するということでいいですか」
10 帰朝の調査報告
安禄山に先着していた南條が労いの言葉をかけた。土岐はショルダーバッグを肩から下ろした。座るところがない。おろおろしていると老婆が調理場から丸椅子を持ってきた。土岐は狭いカウンターに貼りついた。小皿や小鉢やコップが山積みになっていた。
「無事の帰国を生ビールで乾杯だ」
「会ったことがあるんですか?」
と土岐は林の横顔に聞き返した。林は首をゆっくり左右に振る。
「写真だったかも知れないですな」
「雑誌かなにかですか?」
と土岐は興味を示した。林宅に戻ってからパソコンで3411とミッシングガールのキーワードでもう一度検索してみた。検索されたのは3サイト。林は3サイトを順に開いていった。1番目のサイトでは1934年11月に失踪した少女がヒットした。2番目のサイトでは身長3フィート4インチ、体重11ポンドの失踪少女がヒットした。3番目のサイトはダイイングメッセージが3411の失踪少女がヒットした。土岐は最後のサイトの和訳を林にお願いした。
「失踪した少女は遺体で発見された。空き家のリビングの床に○○△―のダイイングメッセージがあった。遺族は3411だと主張したが市警は不明と判断した」
「それはどこの記述ですか?少女の名前は?」
と土岐が問う。林は記述全体のタイトルを確認する。
「これは失踪して殺害された少女の一覧表。場所はピッツバーグ。名前はnaとなっているから多分遺族の希望で伏せられています。失踪した直後は誘拐の可能性もあるので名前は公表しないことも」
「naって何ですか」
「not available」
「それ調べられますか?」
「お安い御用です。調査結果はメールで南條刑事に後日送信するということでいいですか」
10 帰朝の調査報告
安禄山に先着していた南條が労いの言葉をかけた。土岐はショルダーバッグを肩から下ろした。座るところがない。おろおろしていると老婆が調理場から丸椅子を持ってきた。土岐は狭いカウンターに貼りついた。小皿や小鉢やコップが山積みになっていた。
「無事の帰国を生ビールで乾杯だ」


