「CDのこと、気になさらないでください。明日ちゃんと持っていきますから」


「ありがとう。また、明日ね」


 木村先輩は通学路と違う方向へ歩き始めた。


「さようなら」


 僕は通学路のに戻る方向へ歩き始める。

 気がついてしまった。木村先輩はすごく優しい人だ。