そういえば、尊敬している彼も同じことを言っていた。歳下の僕は彼の言葉に甘えて、お菓子やジュースなどをよく買ってもらっていたのだ。

 それを言われてしまうと、もう言われた通りにするしかない。


「わかりました。ありがとうございます」


 木村先輩はなにも言わなかった。会計が終わり、カフェから出る。

 帰りが遅くなっても申し訳ないので、別れのあいさつをしようと思った時だ。