「僕が先輩の分も払いますよ」


「気にしないで」


 僕が払いたかった。尊敬している人が「オレは女の子と二人きりで遊ぶ時は全額奢るよ。オレのために大切な時間を使ってくれたからな」と言っていたからだ。時代錯誤な気もするが、その言葉にとても共感している。