もうそろそろかもしれない。なんだか、瞼が重くなってきた。きっと琴音も同じだろう。

 琴音は僕に、にっこりと笑った。つられて僕も笑う。


「琴音、今まで本当にありがとう」


「今までありがとう? これからもよろしくじゃない?」


「そうだね。これからもよろしくね」


 琴音は大きく頷いた。それなら、このプレゼントは今までのお礼ではなく、これからの未来のために渡すことにしよう。