寿命を分け合ったその日のうちに、琴音が生きているということを善斗くんに電話で伝えた。驚きながらも、泣いて喜んでくれた。

 なぜ琴音が生きているか当然理由を聞かれたが、会った時に詳しく話すと言ってはぐらかしてしまった。どう説明するかずっと考えていたが、会う当日まで全く思いつかなかった。