代わりに入るのは、二人の寿命を表している記号だ。記号は同じ日付を啓示している。

 この日、二人は死ぬ。


「不思議、私が最初にこれを見た時すごく怖かったけど、なんかこの記号が好きになっちゃった」


「僕も同じだよ。全く怖くない」


 不謹慎な話ではあるが、これから先になにがあってもこの記号が僕と琴音を繋いでくれているのだろう。