「私、翼の寿命を半分奪っちゃた。この命は全部、翼に返さなきゃいけないのに。翼は私のために寿命を差し出す必要なんてなかったんだよ。自分勝手で最低なのは私の方。こんな酷いことしたのに……これからも翼と一緒にいたいよ」 琴音は声をあげて泣き始めた。その身体はガタガタ震えている。