「本当に、私の気持ちわかってないのね」


 俯くことしかできなかった。もう、琴音との関係はこれで終わりだ。

 それでも、琴音が生きていてくれたことは心からうれしい。生きているなら、新しい誰かと幸せになってくれればいい。

 琴音は優しい声で僕に言った。