先ほどよりもトーンを落として、聞いてみた。
「今も、見えているのですか?」
「鏡とかに映ると見えるよ」
木村先輩は何気なく、右手で左胸に触れた。僕はその光景に言葉を失う。
ちょうど心臓の位置だろうか。左胸の中央がピンク色に光り始めたのだ。その光はハートの形をしている。間違いなく映画館で見た映像と同じだ。
だが、映画館の時とは違い、儚く光っている。もう、彼女の命が少ないという事実が、現象として再び起きてしまった。木村先輩が左胸から手を離すと、光は見えなくなった。
「今も、見えているのですか?」
「鏡とかに映ると見えるよ」
木村先輩は何気なく、右手で左胸に触れた。僕はその光景に言葉を失う。
ちょうど心臓の位置だろうか。左胸の中央がピンク色に光り始めたのだ。その光はハートの形をしている。間違いなく映画館で見た映像と同じだ。
だが、映画館の時とは違い、儚く光っている。もう、彼女の命が少ないという事実が、現象として再び起きてしまった。木村先輩が左胸から手を離すと、光は見えなくなった。