頭部以外の右半身がピンク色に光り、虹色の灰になっていく。

 最初が右からで良かった。この心臓の音をギリギリまで感じられる。

 琴音は僕をたくさんドキドキさせてくれた。だから、これからは僕が琴音をドキドキさせる。

 頭部以外の右半身は完全に消失した。

 琴音の明日は鼓動を刻むだろう。それは僕の明日でもある。