「サッドクロム……」


 僕の前世は朔也だったのだ。彼がカトアミケルに言った最後の言葉が鮮明に蘇る。


『天使さん、お願いがあるんだ。俺が作った音楽を、来世で俺達が関係を持つきっかけにして欲しい。これだけは絶対に頼む』


 全ては必然だった。琴音と僕が出会うのは前世からの運命だったのだ。