「そっくりじゃないか」


 思わず笑ってしまった。

 その女性の顔は、女優の東田蜜菜にそっくりだったのだ。どうやら、僕がかつて好みだった顔は、前世から決まっていたらしい。

 彼女はキュルラン教会に通っており、男も一緒に通う様になった。

 だが、若くしてその女性は病気で亡くなってしまった。そのため、僕と同じように彼もこの無限のような場所に来たのだ。