「もしかして、僕か琴音の前世があなたの力を借りたから、二人は出会えたのですか?」 カトアミケルは小さく頷く。 その瞬間だ。僕の頭で記憶が、走馬灯のように巡る。 どれも自分が経験したものではない。自分が生まれる前の記憶が蘇ったのだ。