目の上で揃っている黒い髪は肩までまっすぐ伸びていて、まるで琴音の髪のような艶がある。両目を閉じているが、全てを見られているような気がした。

 小学校高学年くらいのあどけない顔であるが、宇宙のように途方もない年月を生きてきた貫禄がある。

 さらに、人間を超越した存在であると感じさせながら、どこまでも人間らしい親しみやすさを感じた。