それは突然現れた。

 思わず息を呑む。

 薄いピンク色のワンピースを着た左腕のない少女が、目の前にいたのだ。

 目の前と言っても、やはりどのくらいの距離かわからない。一メートル先か、それとも一光年先だろうか。それでも、目の前にいることは確かだ。