疑いの余地などない。あの左腕のない少女が優しくノックしている。

 純子さんの顔が明るくなった。縋るようにドアの方に駆け寄り右手で教会の扉を開ける。

 その瞬間、映像が止まり、館内が一瞬で明るくなった。

 目の前の光景に、僕は目を疑う。