そして、とうとう今日はそれに追いつかれてしまう。もしかしたら、こうして道なき道を歩くのはこれで最期になるのかもしれない。

 一歩一歩を大切にしながら進み、制服が汚れてしまった頃、森を抜けて一気に視界が開けた。