小学四年生の時、こことは違うバス停のベンチに座りながら泣いている、知らない女の子に遭ったことがあった。

 おそらく中学生くらいだった気がする。だが、泣いている顔を見るのは失礼だと思い、あまり見なかったためはっきりとは覚えていない。

 その女の子が心配になり声をかけたが、泣いているばかりでなにも答えてくれなかった。それでも放っておけず、僕も隣に座ったのだ。