「なんだか祈るって体力いるね。でも、届いた気がする」


 琴音は疲れているようだ。届いた気がするとも言っているので、もしかしたらあの時の僕と同じ感覚になったのかもしれない。


「きっと届いたよ。疲れているみたいだし、少し休もうか」


「うん。そうする」


 僕と琴音は長椅子に座りながら休みつつ、管理人のおじいさんを待つことにした。