『琴音にもっと生きて欲しい』


 前回と同じ思いを、名前の呼び方だけ変えて祈る。寿命など本当に気にしないで琴音が生きられるように、何度も何度も祈りを捧げる。

 前回のような感覚にはならなかった。それでも、なんだか満足した。

 僕が祈りを終える頃、琴音も祈り終えていたようだ。