僕が思った通り、琴音は誰よりも強くて優しい。それでいて繊細だ。

 だからこそ、僕も強くあって、最期までまで寄り添って守り抜きたい。泣いている時間などないのだ。

 僕は笑顔で頷くと、琴音とお祈りを始めた。