琴音はきょとんと首を傾げた。


「お祈り?」


 彼女の話を聞いて、カトアミケルの存在をさらに強く感じざるを得なかった。

 強い気持ちで強い愛を込めて祈れば、もしかしたらまた不思議なことが起きるかもしれない。

 前に祈った時も、なにかに届いた気がする。琴音が助かる奇跡を信じるしかない。