僕達は海沿いの道を歩き始めた。歩くスピードは、一人で来た時よりも遅い。

 前に来た時となにも変わらないはずなのに、全く違う景色に見える。意識していなかった波の音も、はっきりと聞こえる。

 目的地に行くまでに過ぎ去るだけだった風景も、琴音が隣にいるだけで絶景のように思えた。