あとどのくらい、彼女を見ることができるのだろうか。そんなことが、頭に過ってしまった。

 もう、十一月に入っており、最期の時まであと一週間だ。残された時間は決して多くない。

 琴音の胸元で、ハート型の白い石がついたネックレスはキラッと光った。この輝きのように、琴音の命が続いて欲しい。