「琴音、実は今日いいことがあったんだ」


「あら? どうしたの?」


 朝の出来事を話すと、琴音は大きく目を見開いた。


「え? 付き合っていることクラス全員に知られちゃったの?」


「う、うん」


「え……」


 琴音は顔を真っ赤にして、恥ずかしそうにもじもじしている。