僕と琴音は屋上へ続く階段で、一緒にご飯を食べることにしている。階段へ着くと、一番上の段に琴音が座っていた。


「待たせてごめん」


「大丈夫よ」


 僕は琴音の隣に座った。二人の距離に、一人分の間はない。