最初は売れ残りを選んでしまった自分のセンスに失望しかけた。だが、彼の話を聞いて、彼の先輩が琴音のために作ってくれたような運命を感じた。

 どんな人か全く知らないけれど、琴音に似合うものを作ってくれたことに感謝したい。琴音もうれしそうだ。

 しかし、一つ問題が起きてしまう。値段を見ずに選んでしまったため、思ったよりも高かったのだ。