「……だから、ドリーム・シネマにいたんだね。あんな遠い場所でうちの学校の生徒に会うなんて、おかしいと思ってた」

 彼女は独り言のように言葉を漏らす。

 全く意味がわからない。それとこれが、どう関係しているのだろうか。


「え? どういうことですか?」


「待ち受け画面、サッドクロムのアルバムだよね」


 なんと、木村先輩の口からサッドクロムの名前が出てきたのだ。予想外のことに目を大きくしてしまった。