これだ。このネックレスは、琴音に似合う。絶対に似合う。


「こんなのどう?」


「あら。可愛い」


「付けてあげる」


「お願いしようかな」


 僕が後ろに回ると、琴音は艶のある後髪を上げる。普段見ないうなじが色っぽく、ドキドキしながらネックレスをつけた。