僕も同じような気持ちだ。だから、木村先輩との日々を日記に書いておくと決めた。

 人は忘れてしまう。それなら、まずは自分の記憶に残るように記録したかったのだ。

 今日あった出来事と同時に、彼女に対する僕の思いも記しておくことにした。書いてみると、まるで手紙のようにも見える。

 それは琴音に宛てた、ラブレターのようだった。