一時間近くかけて家に着くと、ご飯を食べず自室に入り、まだ使っていないノートを取り出した。


『純子さんのことが、一人でも多くの人の記憶に残って欲しくてつい……』


 帰り道、教会で管理人のおじいさんが言っていた言葉を思い出した。