「善斗さんだけじゃない。斎藤くんにだって……本当はもう、ドリーム・シネマになんて行くべきじゃなかったのよ」

 自分自身を責め立てる木村先輩の感情が、少しず昂っているのを感じた。どうにか落ち着いてもらいたく、ゆっくりと言う。