どうしたらいいのだろうか。

 言うまでもなく、朝と同じように無視してしまうのが無難なはずだ。それでも、僕の足取りは速くなっていき、思ったよりも早く木村先輩に追いつけた。

 すれ違いざまに彼女の方を向き、意を決して声を出した。