肩まで伸びた髪が綺麗で、後ろ姿だけでもわかる。木村先輩だ。
色々引っかかることはあっても、彼女が僕を嫌っていることに変わりはない。
僕はどうだろうか。彼女に対して、もちろん嫌悪感もある。だがそれ以上に、心配の方がまだ勝っている。二回も酷い対応をされたにも関わらず、やはり僕は良くも悪くも「見捨てる」ということができなくなっているのだろう。
これは優しさではない。単なるトラウマの副作用だ。
色々引っかかることはあっても、彼女が僕を嫌っていることに変わりはない。
僕はどうだろうか。彼女に対して、もちろん嫌悪感もある。だがそれ以上に、心配の方がまだ勝っている。二回も酷い対応をされたにも関わらず、やはり僕は良くも悪くも「見捨てる」ということができなくなっているのだろう。
これは優しさではない。単なるトラウマの副作用だ。