何気なく拾ってみると、待ち受け画面がサッドクロムのアルバムだったのだ。

 もしかしたら、これは斎藤くんのではないか、彼もサッドクロムを聴いているならドリーム・シネマにいた理由にもなる。

 気がつくと走り出していた。