心配して声をかけてくれた彼に、酷い態度を取った苦しみは今でも思い出せる。

 あそこまでやれば、二度と関わってこないと思った。それでも、私の目論見は外れる。

 学校でも話しかけて来て、可能な限り冷たく接しても次の日からあいさつをしてきた。頑張って無視したけれど、ずっと申し訳ないと思っていた。