二〇一八年、八月五日、火曜日。

 塾の自習室で勉強していると、また声をかけられた。


「なぁ。ちょっと休憩しに行くんだけど一緒に行かないか?」


 振り返ると、松山先輩がいた。私もちょうど切りがいいところで、断る理由も特にない。