二〇一八年、九月四日、火曜日。

 妙な罪悪感を抱えたまま、学校が終わった。僕は席を立ち、誰よりも早く教室を出る。普段からなるべく学校にはいたくないが、今日は特に早く帰りたい。

 この日の朝、登校中に木村先輩とすれ違った。昨日、改めて関わらないで欲しいと言われた後だったため、もちろん無視した。