外はもう暗く、塾があるビルの自動ドアに私の姿が映る。

 映っているのは、それだけではなかった。私の未来を示した記号が背後にある。


『二〇一八年十一月八日、正午頃、この命の光は消えて終わりを迎えます』

 左胸に輝くハート型をしたピンクの光を改めて見ると、一年前よりもかなり弱くなっている。あと四年と少しで、この光は消えてしまうことがわかる。